談話室 『蜉蝣抄雑記』
<思いやりのあるコミュニティ宣言>
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精進場健史さんへのお返事です。 > 早川さんに拙作『柊の家』をお読みいただき、そのうえ過分なるお言葉までいただいて、却って感激しております。 > > さんざん雰囲気をつくって読者を引っ張って、最後に種明かし、という単純で拙い作り方なので、がっかりされたのでは、と思っていました。 > それから、作品の随所に入れ込んだ衒学趣味も、人によっては鼻に付くかたもいらっしゃるかも知れません。 > > それにしても、長編というのは、書く側にとっても不思議な魅力があるものだということを、本作を書いてみてつくづく思いました。というのは、書き進んでいくうちに、登場人物たちが本当に自分の人生を生きはじめ、作品というものが、まるで作者である私と、登場人物たちの共同の産物であるかのように、感じられてくるからなのです。 > 登場人物が、次の瞬間、私自身も想像していなかったせりふを話し、私のペン(まあ、パソコンの打鍵ですが)がそれを追いかける、というようなスリリングな体験もしました。 > もっとも、これは私の貧弱な作品構成力を証しているに過ぎないエピソードなのかも知れませんけれど。 > でも、『柊の家』を書き上げた今、私は、自分の登場人物たちが、現在もこの世界のどこかに暮らしていて、私と同じこの空の下で、自分たちの今を生きているような、そんな錯覚にとらわれています。 > まあ、稚拙な作品を書き終えてこんな満足にひたれる私は、よほど単純でおめでたいのかも知れません。 > > お話から察すると、いま早川さんは少し小説書きから遠ざかっている現状なのでしょうか? > しかし、これまでいくつもの素晴らしい作品を書いてこられた早川さんを、私はうらやましく思っています。 > 無理をなさらず、これからもご精進ください。
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